【ガラスペン】最初の1本におすすめ・ルビナート【使い方】

ルビナートガラスペン

今日は、白みやです。

今回は前回に引き続きガラスペンの紹介になります。

 

前回はこちら↓

【ガラスペン】菅清風さんのガラスペンがすごい
ガラスペンとはどんなものなのかの紹介や、菅清風さんのガラスペン「雅」の使い心地や書ける文字数の実験をしています。

 

ガラスペン、見た目も綺麗だし色々なインクに使えて便利ですが、

  • 使いやすいの?
  • すぐに壊れたりしない?
  • ちゃんとインクは出るの?
  • メンテナンスは?
  • 付けペンっていちいちインクにペン付けるの面倒では?

など、色々疑問が多くて迷ってる方もいるかと思います。

 

しかし実際使ってみると、とても使い勝手が良く、メンテナンスも万年筆より遥かに楽でした!

 

そんなけで私が実際に初めて使い、その使い心地にハマってしまった最初のガラスペンを紹介します。

 

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イタリア製のガラスペン・ルビナート

 

前回紹介した菅清風さんのガラスペンは私が購入したガラスペンのうち、2本目になります。菅清風さんのは日本製の高級品なのですが、これを購入する前にイタリア製のリーズナブルなものを一本入手しておりました。

 

そのガラスペンの書き心地が好きだったため、2本目の購入に至ったという、いわばガラスペン入門になった一品です。

 

それがこちら、ルビナートという名前のガラスペンです。

お値段Amazonにて二千円ちょっと。

ルビナートガラスペン

小洒落た紙製の外箱に入っています。

 

価格的にも最初の一本に選びやすいです。

ガラスペンは様々な色やデザインが選べます。透明軸に加工がしてあるものや、色つきのガラスで出来ているものなど様々です。

 

予算をもっと上げればかなり凝った作りのものも出てきます。個人の作家さんが手作りしている品は、買うのが難しいくらいの人気作もあるようです。

 

入手しやすいものとしてはイタリア、ドイツ製の他、中国製などもあります。国産だとやはり些か値段は上がります。

 

書き心地は同じメーカーでも個体差がありますし、一概に良し悪しは言えないのですが、ガラスペンはデザインも魅力の重要な部分なので、まず好みの見た目から入るというのはおすすめです。使っている時の気分が上がります。

使わないときでも飾って見てるだけで楽しめます。

 

ルビナートガラスペン

箱を開けてみるとこんな感じにリボンで底に固定してあります。

 

私が選んだのは透明ガラスの軸部分に青、水色、金の三色が螺旋状に入っているものです。

青インクを使う事が多いので、軸も青系の方が相性がいいかなと思ったからです。

ルビナートガラスペン

ペン先と軸の模様のアップ。

風鈴やびいどろなどのガラス細工を思い出します。

ルビナートガラスペン

軸はだんだん細くなるデザインで、一番細いところはマドラーくらいの細さになります。

繊細さがまた良い。

ルビナートガラスペン

ペン先の溝は捻りの無い涙型です。

ルビナートガラスペン

箱に入ったままだとわかりにくかったので黒い背景にしてみました。

ルビナートガラスペン  ペン先部部分だけの大きさは2cmほどです。

 

インクにつけてみよう

 

では実際にインクにつけて書いてみます。

ガラスペンはつけペンなのでボトルに先端を直接浸してインクを吸わせます。

ルビナートガラスペン

使ったのはエルバンのサファイアブルー。

てかエルバンのミニボトルだとインクの入れ口が小さくてこれ以上ペンが入って行かないのですが、十分にインクは浸せます。

ルビナートガラスペン

根元までしっかり入れてこれくらい吸いました。

ルビナートガラスペン

やはり鮮やかなブルーと透明感のあるガラス、それに軸の青い模様は相性が最高です。

 

実際に書いた文字

 

ロディアに書いてみます。

それがこちら。

ルビナートガラスペン

書き始めがやや擦れました。

 

ガラスペンは溝を伝って流れてくるインクで書くため、溝によってインクの出が良い場所、悪い場所があります。

 

つまり、「どこの溝も均一に流れてくれる物」が書きやすいガラスペンという事になるのですが、私の持っているこれはややムラがあるため、持つ場所を変えて回転させつつ書いています。

インクフローの良い「当たりの溝」の場所を探り探りやっている感じです。

ルビナートガラスペンの実験

拡大図。インクの流れが良い部分だとそんなに濃淡の差も激しくなく、常に濃いといった様子。

 

ニブの太さは?

万年筆の場合、購入時にペン先の太さを選べますがガラスペンは選べません。

前回の菅清風さんのガラスペンは中細程度でしたが、こちらのガラスペンはだいたい中字くらいの印象です。

ルビナートガラスペンの実験

カクノのF,Mとそれぞれ比較してみたのですが、画像で見るとMが近いです。

おそらく個体差があるんじゃないかと思います。

 

何文字書ける?

 

気になるのは一度インクにつけただけで何文字行けるかという所です。

 

前回は360文字というかなりの量を書けたのですが、果たしてこちらはどうでしょうか?

 

今回は数えやすいように初めから数字で書いてみました。ロディアの1マスに収まる大きさで書いていきます。

 

すると……

ルビナートガラスペンの実験

合計147文字!

 

思っていたより多いです。

数字の場合画数が少ないため、漢字を多用した文章の場合もっと少なくなりそうですが、短い挨拶状くらいなら行けるのでは?

 

画像を見ると文字の色が急に太くなったり濃くなったりしてる部分がありますが、そこがペンの持ち方を変えて別の溝からインクを流し直している部分です。

 

インクを使い尽くしたあとのペン先

ルビナートガラスペンの実験

たっぷり吸い込んでたインクがこの通り無くなっています。

ルビナートガラスペンの実験

私の持っているこのペン、どうしても一箇所だけ全然インクが流れてくれない溝があり、そこだけこのようにインクが入ったままになってます。

 

自分でなんとかならないかと思って溝をちょっと掘ってみたりしたのですが(自己責任です。おすすめしません)効果なしなので、ここについては諦めます。

 

インクの種類によっては使いにくい場合もある

 

ガラスペンで手持ちインクを片っ端から試しているうちに気がついた事があります。

 

それはインクとの相性です。

具体的に言うと、粘度の低いインクの場合、うまくペン先に吸い込まれて行かないという事です。

ルビナートガラスペンの実験

一番顕著だったのがエルバンのツルニチソウ。

 

このインク、とてもサラサラしていて水っぽく、ペン先に吸わせても画像の通りどんどん垂れてきてしまいます。

そのため紙の上にインクがボタ落ちしてしまった事もありました。

ルビナートガラスペンの実験

インクにつけてみてもこんな感じで、あまり吸いません。

ルビナートガラスペンの実験

書ける文字数もかなり少なくなります。

サファイアブルーと同じようにロディアに数字を書いていきましたが、僅か40文字ちょっとでインク切れ。

やたらと濃くなってる部分があるのも、それだけインクが一気に降りてきてしまうからです。

ルビナートガラスペンの実験

ガラスペンで使うインクはあるていど粘度があり、表面張力の強いものが良いかと思います。

逆にインクの流れが悪い個体に当たった場合はサラサラしたインクの方が良いのかもしれないです。

 

まとめ

 

ガラスペンは使ってる時の気分が万年筆とはまた一味違って、とても楽しいです。

 

何より毎回いろんなインクを試せるというのが、実用性もあり便利です。

 

書き心地のサリサリ感も私はかなり好きです。

 

このルビナートは紙に当たる部位の面積が広めなのか、ガラスの手応えみたいなものを余計に感じられます。

 

インク流れが良い溝を探してくるくるペンを回すのも楽しく、切れかかってたインクがまた流れてくるのがなんとも気持ちが良いのです。

そんなわけでガラスペンが気になってる人はぜひお試しで1本持ってみる事をお勧めします!

 

こちらの商品の場合、化粧箱に入ってますし、インクとセットで売っているメーカーも多数あるのでギフトにも良さそうです。

 

見た目良し、書いて良しのガラスペン、これからも色々なインクと共に楽しんでいこうと思います。

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