こんにちは、白みやです。
前回、色彩雫のミニボトルを新たに三色購入したという記事を書いたのですが、今回も引き続きそちらのレビュー記事になります。
前回の記事はこちら↓

今回も山栗と同じように、秋を彷彿とさせる、季節感たっぷりのインクです。
また、色の変化が面白く、書きながら見て楽しめるところもポイントです。
手記や手帳に秋らしい華やかさを添えるにはぴったりの色なので、ぜひ参考にしてみてください!明るい色なのでとても目を引きます。
紅葉は色変化が面白い赤インク
購入したのはこちら、色彩雫では赤系の色に属する「紅葉」です。
例によってミニボトル3本セットのうちのひとつとして選びました。
色彩雫だと他には躑躅や秋桜、冬柿などが赤系(ピンクやオレンジ系統など色味は様々)になるかと思います。
今回私が紅葉を選んだ理由ですが、「ベーシックに使える色はたくさん持ってるけれど、ポイントとして目立たせるカラーのバリエーションが少なく、目を引きやすい色が欲しかったから」です。
紅葉というからにはきっと赤ペンのように使うことができる色だろう、という予測のもと購入してみたのですが、単純な赤というよりはもっと複雑な色変化を持つ、面白い色でした。
早速詳しい色味を紹介していきます。
紅葉で書いてみた
ボトルの蓋を開けた時に見える色は、赤というよりもピンク色に近い色をしてるなと思いました。
ガラスペンにつけてみると、このような色味をしています。
赤紫とまでは行かないのですが、赤ピンクというか、とても鮮やかな色です。
紅葉でいうならこれ以上とないくらいまで完全に赤くなった頃の色ですね。
書いたそばから色の変化が起きる
ロディアにガラスペンで書いたところです。
文字を書いた部分がなんとなくオレンジがかった色になっているのが解るでしょうか。
綿棒で引っ張った太い線や、線で色を塗った部分はフューシャピンクのような色をしているのに対し、上の方の文字はやや彩度が落ちています。
拡大してみます。
文字や細い線の部分は黄味を帯びた色になっています。
逆に色の薄い部分はピンク色から変化が起こりません。
書いているうちに「気がつくと色が変わってる」という感じの変化で、まさに山の紅葉が色づいていく様を早送りで見ているような感覚になります。
この手の色変化は松露や深海にも感じられるので、色彩雫はほんとに使っていて面白いインクです。
レッドフラッシュは起こる
これは別画像になります。
ちょっと見辛いですが、一番濃く色がついている最上段のインクのフチには金色っぽくレッドフラッシュが起きています。
相当濃くなければ大丈夫ですが、フローの良い太ニブで使用する時には意識しておくと良いです。
自然光の下で撮影
なるべく色味が実物に近いように撮影したいのですがなかなか難しいですね!
部屋の中で一番日差しの良い場所で窓開けて撮影したのがこれらです。
いわゆる「赤ペン」という色とは結構違っていて、それよりワントーン彩度も明度も落ちます。
くっきりした色ですが、目にうるさいというほどビカビカしていません。
セピアや茶色系インクとの差
「黒やブルーブラックの補助として使いたい」という目的には十分足りそうですが、もし地の文を茶色やセピア系で書いてる人の場合、ポイントカラーとするには色の差が微妙かもしれません。
山栗くらい濃ければ区別しやすいですが、カシスブラックだとそんなに差がないですね。
↑参考に並べて書いてみました。
カシスブラックの方が濃いですが、このインクも色変化が激しいインクなので、書き立ての時はもっと赤みとオレンジが鮮やかなので、似ている印象です。
クラシックインクの記事はこちら

クラシックインクも種類が多く、好みで色味を選べるところが良いです。個人的にはクラシックインクは長期保存する前提のものに使って経年による色味を楽しみたいです。
赤み、オレンジみを感じるインクと合わせて使う場合は、同系色との微妙な色の差を楽しむという手もありますね。
私が今まで補助に使っていた色は彩度高めのピンクがメインだったのですが、紅葉の赤はそれよりは落ち着きがあり、目に優しくて扱い易いです。
紙面をキラキラ系の可愛い見栄えにしたいか、しっとり情緒のある系統にしたいかなどでもこのへんのチョイスは変わってきます。
耐水性の実験
いつも通り書いた紙に水をかけていきます。
こちらの画像に、
スポイトで水をドバッと行きます。
みるみるうちに水が蛍光ピンクになって行きました。
こうして耐水実験をやっていると、水に真っ先に流れ出るのは「鮮やかな色味を与えている部分」なのかな?と思うことが多いですね。
5分ほど放置して水を拭き取りました。
すごくピンクです。そしてとても消えています。
水濡れの可能性があるものや、保管しておきたい重要書類には使わない方が無難ですね。
紅葉で絵を描いてみた
美味しそうなもみじ饅頭ですね。(もみじ饅頭です)
色を塗った部分からも解るのですが、やはり描いてしばらくするとピンク感は消え、深い赤になります。
水で溶かしたり綿棒で引っ張ったりするとあれだけピンクピンクしているのに、定着した後の色にはその気配が無いのがとても不思議です。
別角度です。
落ち着いた赤でとてもいいです。
まとめ
そんなわけで今回は紅葉の紹介でした。
書きたての時のピンク感から赤みが次第に増してきて、定着するほどに落ち着いてくる、という一連の流れはとても目に楽しいので、ぜひ実際に確認して頂きたいです。
早速使って行きたいのでこれはラミーサファリの赤軸かスケルトン軸に入れる予定です。本体の色と合わせるのもいいですし、せっかくなのでスケルトン軸に入れて目から楽しむのも捨てがたいです。
それにしても色彩雫のインクの名称って秋っぽいの多いですね。やはり日本の四季の中でも特に色味が鮮やかな季節ってことなんでしょうね。
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