今日は、白みやです。
そろそろ秋らしくなってきて、涼しさを感じる日も増えてきました。
万年筆ユーザーの場合、季節のイメージに合ったインクでノートや手帳を綴りたい、という方も多いのではないでしょうか。
また、新年から使う手帳には、それ専用の新しいインクを使ってみたい!という、自分にとっての「来年の色」を持ちたい方も居ると思います。
私もそろそろ手持ちインクのバリエーションを増やしたい!という気持ちが高まってきたので、色彩雫のミニボトルの3本セットをセルフでチョイスしてみました。
使ってみたいと思っていた色を組み合わせたら、偶然にも秋にピッタリな顔ぶれが揃いましたので、今回から紹介していきたいと思います。
新しくインクを買い足したいと考えてる方の参考になれば幸いです。
色彩雫のミニボトルのケースがリニューアル
インクの紹介の前に。
趣味の文具箱のvol.47号にも書かれていたのですが、
色彩雫のミニボトル、箱の形が変わっていました。
私は毎回Yahoo!ショッピングから買っておりまして、今回で三度目になるのですが、前回、前々回に比べ、箱が小ぶりに、かつ紙製になっていました。
なのでまず簡単にケースの紹介からしていきます。贈答品とかにする場合、案外ケースや外装の印象も大事ですよね。
ケースには興味ないよ!という方は少し先まで飛ばしてください。
以前のケースはプラスチック製の大型
今までのものが上、今回のが下です。
半分くらいのコンパクトさになっています。
過去のものは、中を開けるとこのようにクッション素材が詰められていて、そこにボトルを嵌め込むような形状になっていました。
高級感ならこちらの方が上ですね。
ただ、贈答品であれば良いのですが、個人使用の場合、ここまで立派な箱じゃなくてもいいし、むしろケースが立派すぎて捨てるに捨てられず、保管場所も嵩張るな〜と思っていました。
新しいケースは紙製でシンプル
外側の白いボール紙でできた箱を外すとこのような紙製のケースが出てきます。
本の表紙のように開くタイプの蓋で、特に留め具などはありません。
内側の青が綺麗です。
インクの仕切りも紙製で、緩衝材のクッションはありません。
このサイズだとコンパクトに収納ができますし、かといって特に簡略過ぎるというような印象もなく、箱の表面には箔押し加工もしてあり、プレゼント用としても十分な梱包だと思います。
私は今回の方が好きなので、良い改善だと思いました。
色彩雫の山栗は秋を感じる焦げ茶色
先ほどの画像にも映っていましたが、今回私は山栗、紅葉、天色を選びました。
この記事ではまず、山栗を紹介します。
色彩雫の茶色系の色は3種類
色彩雫のシリーズの中で、大きく分けて茶色系に属する色は3種類あり、それぞれ、土筆、稲穂、そして山栗です。
大まかな印象だと、土筆は赤みの茶色、稲穂はカーキに近い黄色味の茶色、山栗はかなり濃い焦げ茶色です。
今まで茶色系のインクを使った事が無かったのですが、比較的色味が落ち着いていて黒の代用としても使えそうという理由から山栗を選びました。
今回はロディアにガラスペンで書いていきます。
ガラスペンにつけた状態のインクは、黒っぽく見える中にやや赤みのようなニュアンスがあります。
ロディアに書いたところ
まずは色々な筆致で書いてみました。
あまり線幅の出ないタイプのガラスペンなので、濃淡はそれほど目立たないのですが、インクの流れの良い部分はかなり黒めの色になります。
黒背景にしてみました。
色合いとしては黄色味寄りの茶色という印象です。
ちょっと時間が経つと、書いたばかりの時よりもワントーン明るくなり、色味がわかりやすくなります。
インクをだっぽりつけた部分でもレッドフラッシュは起きてませんでした。
↓こちらは裏抜けの様子です。
綿棒で書いたところはギリギリ持ちこたえてるという程度になってますが、他の部分は大丈夫です。
これはロディアなのですが、キャンパスのメモ帳に書いたときはがっつり抜けました。
ガラスペンゆえインクフローが安定しないのも理由の一因なのですが、注意は必要です。
耐水性を実験してみた
染料インクなので、水には弱い前提なのですが、どの程度なのかを確認するために実験しました。
この元画像にスポイトで水をかけていきます。
水をかけてすぐに滲みが始まりました。
水の色が茶色に染まっていきます。
五分後、水分をティッシュペーパーで吸収した後に残った線の状態がこちら。
割としっかり残ってます!!
抜けた色は黄色系なのでしょうか、紫や黒に近い感じの色味に変化していますが、視認性にそれほど大きなダメージはありません。
色彩雫シリーズの中でもだいぶ水には強そうです。
パイロット黒との色味の比較
おまけに、パイロットの黒インクとの色を比較しました。
山栗単体で見ると濃いめに感じますが、黒を近くに置いてみるとやはりカラーインクという不全がありますね。茶色というよりはレトロなセピアっぽい色です。
山栗を使ってイラストを描いてみた
山栗をイラストに使うとどうなるかを見てみました。
モンブランです。(モンブランです)
字も書き間違えた。
先ほどの耐水実験の結果から水に強い事がわかったので、水彩や他のインクで着色する場合でも、これで主線を引いておけば、滲んで消えたりせずにしっかり残ってくれそうです。
今度そういう絵の描き方も実験してみます。
まとめ
山栗は「黒だと味気ないけれど、ブルーブラック系はもうたくさんあるし……」という方にも主力として使っていただける、見やすく、かつ、ノスタルジックな雰囲気を感じる秋らしい茶色という印象でした。
いかにも茶色!というわかりやすい色味が欲しい場合だと、土筆とか稲穂の方が良さそうなのですが、ニュアンス程度の茶色が欲しい、という場合には山栗をお勧めします。
青系ばかりが目立っていた私のノートや手帳に、新鮮な色味を加えてくれそうです。今から使うのが楽しみです。
整然としたノートにするよりも温かみのある雰囲気を演出したい場合茶色系がいいのかな〜とも思いました。スケジュールとして使うより、日記などのライフログとかに向いてるのかもしれません。
なんとなく茶色系、セピア系の紙面ってノスタルジックな印象があります。
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