PILOTの黒とエーデルシュタインのオニキスを比較してみた

パイロット黒とエーデルシュタインのオニキス

こんにちは、白みやです。

 

今回は黒インクの比較記事です。

前回初めて購入した金ペンにどのインクを入れようかと迷っていた記事を書いたのですが、同時に黒インクの色味比較もやっていたので、今回はそのレビューをしていきます。

 

↓前回の記事

【万年筆】初めての金ペン!SAILORのプロムナード【インク投入】
初めて購入した金ニブの万年筆、SAILORのPROMENADE(プロムナード)にインクを入れてみたレビューです。入れたインクはエーデルシュタインのオニキスと色彩雫の深海で迷いましたが最終的に決めたのは……

 

スポンサーリンク

比べるのはこの2つ

 

1つ目は国産万年筆用ブラックインクといえばこれ!というくらいメジャーなこちら。

 

パイロット 万年筆用インキ INK-30 30ml ブラック

パイロットの黒

一度は見たことがあるようなおなじみのボトルです。

 

カクノを購入するとついてくるのがこのインクのカードリッジ版ですね。

カクノ買う度に一本ずつ増えていくのでカードリッジの方のストックもたくさんあります。

 

これは万年筆用ですが、他にも製図用、証券用と用途違いのものがあります。

製図用は解らないのですが、証券用は顔料インクなので、万年筆には使わないでくださいと注意書きがあります。固まってしまうので……!

購入の際に間違わないように注意です。

 

 

もう一つはこちら。

ペリカン エーデルシュタイン オニキス

エーデルシュタインのオニキス

前回プロムナードに入れるインクを選ぶ際、色彩雫の深海と戦って勝利した黒インクです。

高級感のある(実際お値段も良い)ボトルに入った風格あるインクです。

エーデルシュタインのオニキス

蓋のデザインも立体感のあるpelicanのロゴがついていておしゃれ。

 

ガラスペンで書き心地と色味を試してみた

 

パイロット黒とエーデルシュタインのオニキス

実験した日付が書いてあるのでブログサボりがちなのが解ってつらい。

 

それはそうと、写真はどちらもガラスペンで書いたものです。

 

パイロットの方、破線の上に書いた文字は、インクを吸い込んだスポンジにガラスペンを押し付けてインクを吸引し、書いた文字になっています。

破線の下のほうは直にボトルにペンを浸しました。

エーデルシュタインの方は全てペン先ボトルに直漬けです。

 

紙はツバメのメモです。

 

画像だとパイロットの方が黒々としているように見えます。

 

パイロット拡大図

パイロット黒とエーデルシュタインのオニキス

黒らしい黒って印象です。あまり他の色味を感じません。

 

やや薄いような気もしますが、視認性に問題はありません。

(使用したガラスペンは細字〜中細字くらいの太さです)

 

下の太い部分は綿棒で伸ばしたものですが、レッドフラッシュは起きませんでした。

 

エーデルシュタイン オニキスの拡大図

パイロット黒とエーデルシュタインのオニキス

こちらはというと、書き始めた時に不思議な色味を感じました。

最初に感じたのは赤みなのですが、だんだん黄色いような気もしてくるし、でも黒いし……?

というような。色が薄まるにつれてウォームグレーっぽくも見えます。

 

あくまで個人的な印象ですが、パイロットの黒は純粋に黒、オニキスはいろんな色を混ぜて黒になった黒という感じです。

 

パイロット黒とエーデルシュタインのオニキス

綿棒部分の拡大です。こうしてみるとあんまり差はないかも……もっと詳細に見分けるセンスが欲しい。

 

耐水性実験

 

では耐水性はどうだろう? 機能的な意味での差はあるのか?

 

どちらも染料インクなので耐水性はあまり期待できないのですが、パイロットは染料にしては水に強いという話もありますし、実際どうなのか比較しました。

 

スポイトで水をかけて数分放置

パイロット黒とエーデルシュタインのオニキス

綿棒で書いた部分に水をかけました。

こうしてインクが溶けてくると色味の違いがわかりやすいですね。

オニキスの方はまず赤い色が溶け出してくる感じですが、パイロットのほうは黒いままの色で滲んできます。

 

この状態のまま数分間放置し、水分を拭き取りました。

パイロット黒とエーデルシュタインのオニキス

拭き取った後の色を見てみると、オニキスの方は黄色味を感じます。

 

そしてかなり色落ちしています。

 

完全に消えてる訳では無いのですが、文字だとしたらだいぶ読みにくいところまで消えそうです。ちょっと気持ちいいくらいに消える。

 

一方パイロットの方は、滲んだ部分の色素も紙に染み込んでおり、なおかつ色落ちもそこまで激しくありませんでした。

パイロットの黒が水に強い説は確かにありです。

 

耐光性までは今回調べなかったのですが、書いたものを日光に晒す事がほぼ無いため、そこはあまり気にしていません。

もっぱら手帳やノートに文字を書く用で、白日の元に晒すような機会が無いです。

 

まとめ

 

今回は 黒インクの比較でした。

 

実際プロムナードに入れたオニキスと、カクノに入れたパイロット黒を同時進行で使っているのですが、紙に書いた状態だとやはりパイロットの方がインクが薄めに感じます。

(フローの差だけでは無いと思う)

 

白色度が高く、吸水性があまり無い紙の上だと、オニキスは青味も感じるので、なかなか不思議なインクだなという印象でした。

 

パイロットの黒インクは万年筆用の他にも製図用と証券用があり、この二つは万年筆に使用する事はできないので購入時に注意が必要です。

黒は長く使って飽きの来ない色なだけに、各メーカーの黒を色々試していくのは、今後も気長に続けたいです。

 

最近だと墨のインクや黒の微妙な色味の違いを楽しめるインクも出ているようで、すごく興味があります。

 

パイロットは手軽に購入できる定番インクですし、オニキスはボトルデザインが好きで使ってて気持ちがいいので、今後もこの両インクには長くお世話になっていこうと思います!

コメント