セーラー万年筆・顔料インクSTORiA(ストーリア)のNight(ナイト)レビュー

ストーリアナイトアイキャッチ

こんにちは、白みやです。

前回プレピーのブルーブラックの話をしたのですが、その際に

ストーリアのナイトとプラチナのブルーブラックは色相的に近いという知見を得たので(?)今回は、

セーラー万年筆・万年筆用顔料インクボトルSTORiA(ストーリア)のNight(ナイト)

を紹介していく事にします。

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STORiA(ストーリア)ってどんなインク?

まず前提として、

現在の万年筆のインクって大半が染料インクである(水性である)という事なんですけど、

染料インクの特徴として、

  • 様々な色のバリエーションがある
  • 万年筆本体にダメージが少ない
  • 発色が良い

などというメリットの反面、

  • 水に弱くて色落ちしやすい
  • 耐光性も弱い
  • 乾くのにやや時間がかかる

というデメリットもあります。

つまり、保存環境によっては長期の保管には適していないとか、万一雨や湿気などに晒された時、書き込んだ情報が消えてしまう恐れがあるわけです。

予想できるパターンとしては、ノートや手帳を持ち歩く人の場合、傘を用意していない時に急に雨がふってきた、とか、郵便物の宛名書きに使ったら雨で消えた、とか、重要なメモに水をこぼしてしまった、とか。

日当たりの良い所に置いておいたら消えてた、とかもあるのかもしれない。

染料インクがどれくらい水に弱いか

試しに染料インクで描いたらくがきにスポイトで水をかけてみました。

染料インクの水濡れ実験1

かけた瞬間からどんどん溶け出して行きます。

このまま1分放置してティッシュで水分を吸い取ると、

染料インクの水濡れ実験2

消しゴムで消したより綺麗に消えて無くなってる。

(ちなみに使用したのは色彩雫の紺碧)

個人的には絵を描いたりする時に主線にすると着色の際に流れてしまう、という点もデメリットとして上げたいです。(※逆にそこを利用する画法もありますが)

ただ、そんな水に晒されるような場面には滅多に遭遇しないので、あまり気にしない人の方が多いと思う。

そんな事いちいち気にしてたら、「だったらボールペン使えばええやん」の一言で済んでしまうのである。

消えて困るものは油性ペンやゲルインク系のボールペンで書くのがオススメです。

それでもやっぱり万年筆がいい!というこだわりが強い人のための万年筆用顔料インクなわけです。

耐水性・耐光性の高い顔料インク

染料インク以外にも万年筆に使用するインクの種類として、「顔料インク」「古典インク(没食子インク)」などがあります。

このストーリアは「顔料インク」になります。

顔料インクとは

  • 耐水性・耐光性に優れている
  • 紙に染み込まず、表面に付着するタイプなので裏抜けしにくい
  • 速乾性に優れている
  • 色味が濃い

という特徴があります。

今まで耐水・耐光性を重視したインクは色合いが落ち着いているものが多く、要するに地味めだったのですが、ストーリアは明るく鮮やかな色展開になっており、全部で8色展開されています。

今回私が紹介したいのは、青いインクのNight(ナイト)です。

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ストーリアはデザイン性にも優れている

ストーリア・ナイトの箱

公式サイトを見てみると、

「みんなで選ぶ文紙フェア大賞」銅賞

「第24回日本文具大賞2015」デザイン部門・優秀賞

という受賞記録が書かれています。

実際、パッケージからしてかわいいです。

クラフト調の円筒形のケースに白インクで商品名とメーカー名が印刷してあり、カラーごとにイメージイラストの入ったシールが貼ってあります。

ストーリアシリーズは「幼い頃に見た色鮮やかな思い出」というテーマの象徴として、サーカスをモチーフにしているそうです。

ナイトもサーカスの夜という事みたいですね。

ストーリア・ナイト

中身を開けるとこうなってます。実際は他に緩衝材になる紙も入ってました。

ストーリア・ナイトのボトル

ボトルもころっとした丸みのある形でをしていてかわいいです。

磨りガラスのように曇ったボトルです。

ストーリア・ナイトの蓋を開けたところ

蓋を開けてみて驚いたのが、

不透明度が高い

って所です。

万年筆インクってもっと透明度が高い印象ですが、ストーリアはポスカとかペンキみたいに色が濃く、瓶の底が透けて見えません。

初めて見た時は「これほんとに万年筆に入れて大丈夫かな?」って思いました。

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顔料インクの注意点

顔料インクは染料インクと比べると万年筆内部にこびり付きやすく、本体に対するダメージが大きかったり、インクが詰まりやすかったりと、使う際に注意しなければならない点もあります。

が、セーラー万年筆の顔料インクはそのあたりの工夫もされており、粒子をかなり細かくしてあるそうです。なのでストーリアシリーズもインク詰まりが少なく、安心して使えるようになっています。

ただ、公式サイトの方にも注意書きとして、

  1. セーラー製の万年筆で使う事
  2. キャップは必ず閉める事
  3. ペン先を定期的に(最低でも2ヶ月に1回)は水洗いすること
  4. 毎日使うのが最高のメンテナンス!

……という事が書かれています。

やはり扱いにはそれなりのコツが要りそうです。

早速インクを入れてみよう

カクノFとパイロットのコンバーター

注意書きに書かれていた事を早くも盛大に無視して、今回はパイロット製のカクノ(F)に入れていきます。

私はストーリアシリーズ2色使用してますが、どちらもカクノに入れており、特に問題は起きていません。普通に使えています。

ただ、水洗いしてもコンバーターや首部の1部にインクの残りが着いたままだったり、コンバーター内部に色素沈着が起きてます。

ぬるま湯に24時間くらい浸けているのですが、なかなか落ちないです。

そこはもう顔料インクだしな……という事で覚悟してますし、このカクノもナイト専用ということで割り切っています。

カクノFにインクを入れた所

入れてみました。

このパイロットのコンバーター、インク吸い込める分量がやや少なめなのですぐインク交換になるのですが、その分マメにメンテ出来ていいのかもしれない。

顔料インクだからいつかインク詰まりで壊れるかもしれない、という事を考え、低価格帯の万年筆で使おうと思っています。

セーラーの低価格万年筆というとハイエースネオとかですが、こちらはまだ未所持なので、ストーリアもう1色増やすとしたらセットで購入してみたいです。

ナイトの色見本と耐水実験

ストーリア・ナイトの色見本

ロディアに書いてみました。

色の印象としては、ごく平均的なダークブルー、という感じです。黒すぎもせず、青すぎもせず。でも 黒をメインに書いている手帳の色変えに使うには、ちゃんと青として機能してくれるんじゃないか、という位の色味。

シグノの青に比べてみると、黄みが少なく赤みが多いです。

ストーリア・ナイトの色見本2

耐水と書いてある部分には水を垂らしています。

全然流れても滲んでもいません。先ほどの染料インクでの実験の時は水玉がすぐに濁りましたが、こちらは何も起こりません。

ストーリア・ナイトの耐水性実験

その後ティッシュで擦ってみましたがこの通り、耐水性はさすがです。

これならおそらくゲリラ豪雨でも耐える。(ただしその前に紙の方がダメになりそう)

ストーリア・ナイトの裏抜け実験

裏抜けもありません。ロディアくらいの厚さなら透けて見える事すらないです。

ストーリア・ナイトとプラチナブルーブラック

ちなみにプレピーBBの記事にも載せましたが、色相環的に近いプラチナBBとの色の差はこんなかんじです。

ナイトの方がやや青としての彩度が高いですが、大きな差は無いかと思います。

ストーリア・ナイトを使って描いた絵

今日もナイトを使った絵を書いてみました。

手帳やノート全面に使ってもうるさくはならない、落ち着いた青だと思います。

公式文書にも行けるんじゃないでしょうか。むしろ耐水性高いのだからそっち向きかもしれないです。

書き心地は、染料系のインクとほぼ同じです。フローもいいし、擦れや途切れもなし。

ただ、速乾性についてはそれほど染料との違いを感じませんでした。紙にもよるのかもしれない。

裏抜けは確かに全くしないので、紙の薄い手帳に書いても大丈夫。

一度キャップを閉め忘れて10分くらい放置してしまった事があります。書いてるうちにまた出てくるようになりましたが、最初はちょっと詰まりました。

染料インクの時も30分くらい放置したら乾いて詰まったので、どちらにせよ万年筆はキャップ大事です!

同じくセーラーから出ている顔料系ブルーブラックといえば青墨がありますが、そちらは未所持です。インク表で見た感じ、ナイトよりもっと黒みや黄みが強いのかな?

いつか比較してみたいです。

有名なプチプラ万年筆・PLATINAM(プラチナ万年筆)の preppy (プレピー)のブルーブラックのレビューです。太さは02(EF・極細)です。インクの耐水性テストもしてみました。

↑プレピーブルーブラックの記事はこちら。合わせてご覧ください

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