こんにちは、白みやです。
今回の記事は万年筆インクの話になります。
パイロットの色彩雫から「紺碧」を紹介するのですが、この色が滅茶苦茶好きです。
特にラミーサファリのスケルトンにコンバーターに入れて使用しているのですが、この組み合わせが最高に良いのです。
そういうわけで、紺碧とラミースケルトンの相性も交えてレポしていきます。
紺碧は色彩雫の中でも鮮やかな方の青
色彩雫には青系の色が豊富に出ていて、ざっと数えて7色ほどあります。
私も以前「月夜」と「深海」の比較記事を作成しましたが、この二つも青系の色です。
その時の記事はこちら↓

今回紹介する紺碧は、それらの青の中でも割と水色寄りの色で、彩度が高めの目を引く青です。
他にももっと水色に近い「天色」という色が出ているのですが、そちらは未所持なので今後入手したら比較してみたいです。
試し書きした感想としては天色の方がワントーンターコイズブルー寄りな印象でした。
紺碧はなんというか、それよりもっと青い。折り紙の青みたいな青とでも言うのか、夏の空の青すぎて黒く見えてくるような青です。
例によって私が持っているのはミニボトルです。
この色は使い切ったら大瓶買おうと思ってます。推しインクです。
大瓶はデザインがかっこいいですよね。
好きなインクなので若干熱量高めでレポしていきます。
以前文具店で見かけた「色彩雫人気色ランキング」でも高順位だったのを覚えてます。
ラミーサファリのスケルトンに入れると色の相性がすごくいい
先述したように、ラミーサファリのスケルトンに、ラミー専用コンバーターでインクを入れています。
この組み合わせが好きすぎて、しばらく変えていないです。
通販で購入すると実店舗よりも随分安価で手に入るようです。
ラミーサファリはニブも3種類あるので、好みや用途で選ぶことができます。日本のメーカーのものよりやや太めの印象なので、試し書きできるお店で試してみることをお勧めします。
気に入ってるポイント①
スケルトンだから紺碧の青色が映える。
コンバーターから見える青がなんとも綺麗です。
画像の状態だとインク残量が少なめなのですが、たっぷり入っている時よりもインク本来の色が解りやすいです。
気に入ってるポイント②
コンバーターの赤との相性もいい。
Safariの場合、コンバーターのひねる部分の色が赤なのですが、この赤と青との対比がバランス良くて好きです。
同系色で品良くまとめるのも良いのですが、ラミーのカジュアルでスタイリッシュなデザインを考えると、ポップな感じも似合います。
なんか機関車トーマスのロゴみたいな色合いでかわいい。
気に入ってるポイント③
首軸のあたりまで青い色が見える。
この軸の指で持つあたりの部分もインクの色が見えるのですが。ここは中に入っている部品の色の影響もあり、色合いが暗くなります。
コンバーター部分に入っている鮮やかな色とはまた違った深みのある色に見えて楽しいです。
紺碧の色見本・2種類の紙に書いてみた
個人的にはこの色は真っ白な紙に書くのが好きです。空と雲のイメージ、もしくは海と波の飛沫のイメージがあるからかも。
まずは手持ちの中でも白色度が高いEDiTの月間ノートのフリーページに書いてみました。
ラミーのニブはEFです。
下の方の太い線を見ると解るのですが、インクがたっぷり乗っているとレッドフラッシュが起こります。
個人的にはこれくらい濃い状態の色が好きです。
だいぶ明るめの青なので公式文書にはちょっとカジュアルすぎるかな?と思います。ブルーブラックのような感覚で使うのは難しそう。
ラミーのEFだと日本製のFかそれよりやや太いくらいの線幅になるのですが、濃淡の具合とかも程よく出て気に入ってます。
書きやすさはもちろんの事です。普通に手入れしていれば詰まったりとかはありません。
次に、クリーム色系の紙に書いてみました。
紙はモレスキンです。やや黄味がかった色の紙です。ロルバーンほどには黄色くない。
真っ白な紙に書くのが好きと言いましたが、クリームとの相性も良いです。むしろ目がチカチカしなくて落ち着いて見えるのはこっち。
あと、モレスキンは吸水がいいのでグラデーションも濃い目に出て綺麗です。
EDiTの方は水分たっぷり乗せると紙が波打つのですが、モレスキンはスッと吸い込んでしまいます。
裏抜けは起こる?
まずはEDiT。あれだけたっぷりつけたので、一部裏抜けが起こっていますが、普通に文字を書いた部分は全く抜けません。安心して使えます。
ただ、「透けやすい」です。これはEDiTの用紙の特徴として仕方ない特徴かもです。
手帳用の紙として、薄く丈夫かつ裏抜けしない、と考えればかなり良い紙だと思います。
こちらはモレスキンです。
「モレスキンは万年筆は裏抜けする」というのはもはや有名な話ですが、その前提を考えて見てみると思ったより抜けてない!と思いました。
インク溜まりの部分はやっぱり染み込んでいます。
紺碧の耐水性は? 実験してみた
まずは書いてから数分した物にスポイトで水をかけます。
書きたてだから定着していない、という部分を考えても滲みやすい印象です。
数分してから水分をティッシュで吸い取ってみたらこれくらい色が落ちました。
松露、月夜、深海の3色はここまでがっつり色落ちはせず、ギリギリ文字が読めるくらいには残っていたのですが、紺碧は消しゴムで消したくらいしっかり消えてしまいます。
同じ色彩雫でも、色によって落ち具合に差があるみたいです。
紺碧で絵を描いてみた
色落ちしやすいインクなので、あえて水彩画的に水で溶いて使ってみました。紙はロディアです。一応空のつもり。
線画で描いてから筆に水をつけて伸ばしました。スルスル溶けていくので面白かったです。水彩色鉛筆みたいな感覚です。
主線の部分に水をたっぷりつけてしまうと線が流れるので注意。
線画だけで描いてみるとこんな感じです。
自分の家の中で最大限に光源の良い場所で撮影しているので。明るめというか黄色めに写っています。水色ほど薄くないし緑にも寄らないけど、青よりも明るい微妙な色味です。
おまけ:紺碧は怖い
雲ひとつない青とか、ただただ広がる凪いだ水平線とかに恐怖を感じる事があるんですが、このインクの色もじっと見てるとそれと同種の怖さを思い出します。
寂寞とした光景って恐怖もあるけど魅力もあります。広大すぎて飲まれるって感じです。
紺碧は、そういう感覚を連想させてくれる所も私にとっての推しポイントです。
とにかく綺麗な色なので、ブルーブラックより明るめの青が欲しいと思った時にぜひ試してきただきたいです!
コメント
飲み込まれる感じ、よくわかります
暗闇に吸い込まれそうになったり、崖の下の海についつい飲み込まれそうになる感じ
このページを見ている時点ですでにインク沼に吸い込まれているんでしょうけどね
コメントありがとうございます!
青系の色って空や海や宇宙などの広大さを連想するせいか、吸い寄せられそうな感じになります。
共感頂けて嬉しいです!
確かにインク沼にはすっかり吸い込まれてます……
同じくこの色が大好きで、ラミーサファリのクリアに入れて使っているのでうれしくなってコメントしました。わたしはFを使ってますが、国産万年筆の感覚だとけっこう太い線になって色を存分に楽しめます。
コメントありがとうございます!同じ使い方をしてる方がいらっしゃってこちらこそとても嬉しいです!
確かに国産のFより太めで濃淡とかわかりやすくて良いですよね。コンバーターの色との相性も気に入ってる組み合わせです。